未来の農業:AeroFarmsの空中立体栽培
人口が過密化する大都市の野菜をまかなうために、立体農業というものが世界各地で流行し始めているそうです。この短いドキュメンタリー(約3分半)で紹介されるのはアメリカのニュージャージー州ニューアーク市にあるAeroFarmsという施設。屋内で何段もの棚に重ねられた特殊な布と、容器、LEDライトで栽培される農作物の光景は、「the未来」といった感じです。
その見た目以上に驚くことは、土も、太陽も、農薬も必要とせず、更には必要となると栽培面積や水の消費量も大きく削減できるという事実です。環境破壊や地球温暖化が深刻化していますが、そんな中でこのような環境に非常にやさしい技術が世界中に広がり始めているなんて、すばらしいですね。ナレーションの日本語訳を映像の下に添えてあるので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。
このショート・ドキュメンタリーはSeeker Storiesによって制作されたもので、他にも興味深いものがたくさんあるので、時間のある方はいろいろご覧になってみてはどうでしょうか。
なぜジョン・アービングはアメリカを去らないのか
YouTubeで"Why John Irving Can't Leave America"というタイトルのビデオを見つけました。BigThinkによる数年前のインタビューで、「作家として、あなたとアメリカの関係性とは何でしょうか?」という質問にジョン・アービングが答えています。6分ほどの話の中で、彼の作品や、ベトナム戦争、イラク戦争、オバマ大統領の就任についてふれて、アメリカ国民やアメリカについて彼の考えを話しています。僕なりに訳したものを映像の下に添えてありますので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。
数年前のインタビューであるにも関わらず、今の僕にとって興味深かった理由は、今まさにアメリカで大統領選挙が白熱しているからです。オバマさんに継いで次の大統領になるのはどなたなんでしょうか。世界中がそれに注目しています。
このインタビューのオリジナルはBigThinkのサイトにあります。他にも良いインタビューがたくさんありますので、BigThinkで英語の勉強をしてみてはいかがでしょうか。
How Google Worksを読んでみた
最近キンドルでポチった"How Google Works"という本を読み終えました。ネタバレが無いように感想を書いてみます。
ざっくりと言うと、グーグルのマネジメントについてのお話です。多岐にわたります。グーグルの成長の転機となる事件について内部のエグゼクティブが失敗と成功を語ってくれます。読感は、本を読んでいるというよりは少し長いブログを続けて読んでいる感じです。ITの技術的な話はありません。難しい言葉はでてこないので、ビジネスやカジュアルな場で使える英語表現を学ぶには持って来いです。多岐にわたるメッセージの根幹には、自由と正義と共創(もしくは競争)がバランスを保っているオープンな場を作りあげるための哲学があります。その大切さや難しさをいろいろな角度で話してくれています。
残念だった点が1つ。これは仕方のないことですが、僕とはまったく別の世界で活躍している人が、その世界の尺度でマネジメントのアドバイスをする内容なので、ぽかーんとなる感じも多かったです。でもそれは単純に、僕が読者としての対象から幾分それていただけなんだろうと思います。
どのような人にオススメするかというと、これから起業を目指している人、グーグルで働きたいと考えている人、すばらしい人材を獲得して最高の部署を作り上げたいと考えている管理職の人、グーグルについての記事や本をそんなに読んだことがない人、といった感じです。
余談になりますが、この本についての対談がYouTubeにあるので、興味がある方はこちらもどうぞ。この3人(メリッサ・メイヤー、エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ)の対談なんてなかなか見れないと思うので、とても良い刺激になります。3人ともオーディエンスの興味を引きつけるような話術を自然に繰り広げますが、僕は個人的にメリッサ・メイヤーさんの笑い方が好きです。