How Google Worksを読んでみた

最近キンドルでポチった"How Google Works"という本を読み終えました。ネタバレが無いように感想を書いてみます。

 

ざっくりと言うと、グーグルのマネジメントについてのお話です。多岐にわたります。グーグルの成長の転機となる事件について内部のエグゼクティブが失敗と成功を語ってくれます。読感は、本を読んでいるというよりは少し長いブログを続けて読んでいる感じです。ITの技術的な話はありません。難しい言葉はでてこないので、ビジネスやカジュアルな場で使える英語表現を学ぶには持って来いです。多岐にわたるメッセージの根幹には、自由と正義と共創(もしくは競争)がバランスを保っているオープンな場を作りあげるための哲学があります。その大切さや難しさをいろいろな角度で話してくれています。

 

残念だった点が1つ。これは仕方のないことですが、僕とはまったく別の世界で活躍している人が、その世界の尺度でマネジメントのアドバイスをする内容なので、ぽかーんとなる感じも多かったです。でもそれは単純に、僕が読者としての対象から幾分それていただけなんだろうと思います。

 

どのような人にオススメするかというと、これから起業を目指している人、グーグルで働きたいと考えている人、すばらしい人材を獲得して最高の部署を作り上げたいと考えている管理職の人、グーグルについての記事や本をそんなに読んだことがない人、といった感じです。

 

余談になりますが、この本についての対談がYouTubeにあるので、興味がある方はこちらもどうぞ。この3人(メリッサ・メイヤー、エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ)の対談なんてなかなか見れないと思うので、とても良い刺激になります。3人ともオーディエンスの興味を引きつけるような話術を自然に繰り広げますが、僕は個人的にメリッサ・メイヤーさんの笑い方が好きです。